新型コロナウイルスワクチン接種が始まりました!!🍒
鴻巣市でも、5月31日からいよいよ新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。当院も、個別接種実施の医療機関として、無事最初の1週間目を終えることが出来ました。
このワクチン、ファイザー社製のものですが、いままでのインフルエンザのワクチンなどと違って、取り扱いが大変難しく、私たちも緊張感をもって毎日接種業務を行っています。
まず、このワクチンは-80℃のフリーザーでの保管が必要です。フリーザーはクリニックで扱えるものではありませんので、必要なワクチンが市のフリーザーから週2回搬送されてきます。そして、2~8℃の冷蔵で5日以内に使用することになります。
接種開始までの準備期間、ワクチン専用の冷蔵庫を購入し、冷蔵庫用温度計で2~8℃の保管ができる事を確認しました。ほかにも接種に関する様々な情報を収集し、副反応に対応するための医療環境や薬品を整え、皆でシミュレーションを行い、体制を整えて当日を迎えました。
ワクチンは、冷蔵庫から取り出してから、規定量の生理食塩水を加えて希釈し、それを接種用の注射器6本に取り分けてゆきます。ワクチンの希釈は、不要な振動を加えないように、手順を踏んで慎重にやらなければならず、接種用注射器へのとりわけもぎりぎりの量しかありませんので、失敗してはなりません。ワクチンの用意、準備の段階で、看護師スタッフは、極めて高い緊張感の中、本当に慎重に毎日作業を行っています。その姿に、私は連日頭の下がる思いです。
受付スタッフも、予診票の確認、本人確認などを、ダブルチェックしながら慎重に臨んでいます。それ以外に、接種される皆さんのクーポン券の番号情報を国から供給されたタブレット端末に読み込んで登録するという作業があります。このタブレット端末への読み込みなんですが、実はなかなか難しく、エラーも多くて難渋しています。それでも粘り強く正確な登録作業を行ってくれています。この受付スタッフの仕事ぶりにも、私は連日頭の下がる思いです。
ワクチン接種枠拡充のために
このように、緊張の連続のワクチン接種ですが、コロナ禍をなんとか乗り越えるため、私たちにできる事を精一杯させていただこうとの思いで、皆で力を合わせて取り組んでいます。
ただ、一般の診療、発熱患者さんへの対応、6月から始まった鴻巣市の特定検診や、市の各種検診を行いながらのワクチン接種です。そのなかでも、接種の予約枠は可能な限りの数を登録させていただきました。
鴻巣市でのワクチン接種の予約が始まってから今日まで、かかりつけの患者さんから、「当院でのワクチン接種を受けたかったが、予約が取れず、やむを得ず他院で打つことにした。」「当院で打ちたいのでなんとかならないか。」、という多数のお声をいただきました。
何とか、ご要望にお応えするために、ワクチン接種予約枠を増やす方策を、スタッフ皆で考えました。その結果、7月12日(月)から当面の間、午後にワクチン接種専用時間帯を設けることとしました。
7月12日(月)からは、平日の午後2時30分から午後4時までを、ワクチン接種専用の時間帯として、平日は今の1.5倍の予約枠を確保させていただくことになりました。
その間、午後の一般診療は、午後4時受付開始から、午後6時受付終了までとさせていただくことになります。
ご迷惑、ご不便をおかけするとは思いますが、ワクチン接種枠拡充のための方策として、どうかご理解、ご了解、ご協力をいただければ幸いです。
新型コロナウイルスとの戦いに、これからも当院として出来る限り、スタッフ一同、力を合わせて取り組んでまいりたいと思っております。どうか宜しくお願い申し上げます。
さくらんぼ通信 第 4 号