BioFireSpotFireRパネル(多項目同時PCR検査)導入から1年経過しました。 マイコプラズマや百日咳の診断に有用であることがわかりました!!
BioFireSpotFireRパネル(多項目同時PCR検査)導入から1年経過しました。マイコプラズマや百日咳の診断に有用であることがわかりました!!
2025年11月に、BioFireSpotFireRパネル(多項目同時PCR検査)を開始してちょうど1年が経過しました。
この間(2026年10月末まで)、394名の方に検査をうけていただき、254名の方に病原体を検出しました。1病原体の方が221名、2病原体の方30名、3病原体の方3名、5病原体の方も1名おられました。
その中で、百日咳18名、マイコプラズマ・ニューモニエ12名、クラミジア・ニューモニエ1名がこの検査で診断されました。
いずれも抗原迅速診断の信頼性がいまひとつであったり、抗原迅速診断ができなかったり、採血の上での抗体検査にも多くの制約があり、いままでは感染して間もない時期の診断が事実上は難しい疾患でした。
BioFireSpotFireRパネルで診断された方々は、早期に適正な抗菌薬の処方をすることができて、ほとんどの方が良好な経過で軽快、治癒することができています。
特にこの検査が有用と考えられる場合は、以下のような方だと思います。
- 他院の検査で新型コロナやインフルエンザが陰性だが、症状が改善しない方。
- 発熱や咳症状が長引いている方。
- 発熱してからの時間経過が短く、PCR検査が適していると思われる方。
- 百日咳やマイコプラズマの感染を心配しておられる方。
- その他、検査の実施が適当と考えられる方。
BioFireSpotFireRパネルの実施をご希望の方は、発熱・感染症外来の予約の電話の時に
その旨お伝えください(全てのご希望をお受けできるとは限りませんのでご了解ください)。
さくらんぼ通信 第 19 号
