ふたむら内科クリニック

花粉症の初期療法:なるべく早く、治療をはじめませんか🍒

さくらんぼ通信
毎年春先に、多くの皆さんを悩ます花粉症。まだ1月なのに、花粉症の話は早すぎないか、と思われるかもしれません。でも、私のクリニックのスタッフNさんは、先週あたりからもう本格的な花粉症の症状が始まっているようです。

いつからはじめる?花粉症の初期療法

最近は、花粉飛散開始日より前から、あるいは少しでも症状を自覚したら、早めに治療を開始することによって、本格的な症状の発現を遅らせ、ピーク時の症状を軽減させることがわかってきました。これを初期療法といって、鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版にも明記されています。詳しいことを知りたい方は、ウェブ上にたくさん情報がありますので調べてみてください。

『花粉飛散開始日』というのは、実はその年で初めて花粉が飛んだ日ではありません。それは「1平方センチメートルあたり1個以上の花粉を2日以上連続して観測した最初の日」と定義されています。従って、花粉飛散開始日より以前も、少量の花粉がすでに飛散していることになります。2020年に全国で調べたところ、スギ花粉の初観測と花粉飛散開始日の差は、中央値で12日(0~40日の間)だったそうです。

従って、花粉飛散開始日より以前から、スギ花粉症の方は少量の花粉の暴露をすでに受け続けていることになります。先週から症状のあるスタッフNさんもその一人ということですね。
2022年の関東のスギ花粉の飛散開始は、2月中旬頃と予想されています。また花粉飛散量は、関東はもちろん全国的に昨年より増加する予想です。

したがって、2月中旬より2週間以上前を目安に、ごく軽い症状でも少しでも自覚するようなら、あるいはスタッフNさんのように、いまでも現実に症状を自覚されているようなら、もう早めに治療を開始されることをお勧めします。

それぞれに合った治療を

初期療法の治療薬は、本格的な症状がでている時の症状の様子(鼻汁型か鼻閉型か)やその程度に合わせて始めるのが良いとされます。前のシーズンに効いた薬を参考に選ばせていただくのが原則ですが、個々にはご相談のうえ決めてゆきます。どんな治療薬があるのかは、以前の花粉症の記事(花粉症の患者様へ)を参照していただけるとよいかと思います。ただし、初期療法を始めても、症状を全くなくすことはできませんので、ご了解ください。

毎年つらい花粉症の症状ですが、初期療法を少しでも早くからはじめていただき、少しでも症状がはじまるのを遅らせて、少しでも症状を軽くしていただけたらと思っています。

さくらんぼ通信 第 6 号

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